矯正の基礎知識

矯正治療の種類いろいろ

さまざまな治療の種類がある歯列の矯正治療。

その名称は「治療する時期」「装着する器具」「治療する部位」によって、それぞれ異なる呼び名がついています。

上の3つの観点から矯正治療の種類を整理してご紹介すると以下のようになります。

治療する時期による名称

小児矯正

その名前の通り、子どもの矯正治療のことを指し示す呼び名です。小児矯正には、あご骨の柔軟性と高い適応能力が矯正治療に大きな改善効果をもたらし、発育にともなう歯並びおよびあごの移動が成人に比べ容易であるというメリットがあります。

成人矯正

歯列の矯正治療は、「ジュニア世代(小学生〜高校生くらい)の子どもたちがするもの」という考え方が主流だった時代に生まれた呼び名で、大人が行う矯正治療のことを指し示したものです。

シニア矯正

成人矯正が一般的なものになった昨今では、60歳以上の方が矯正治療を行うケースも珍しくなく、そうした状況から生まれた呼び名が「シニア矯正」です。

「若いうちによっておけば……」と年齢を理由に矯正治療を諦めてしまう声も耳にしますが、現在の医療テクノロジーでは矯正治療の可否に年齢はほとんど無関係であり「歯周病でなければ何歳からでも矯正治療は適用可能」です。

治療内容は患者さんの口腔内の状態によってプランが変化いたしますので、まずは一度矯正歯科にまで気軽にご相談ください。信頼と自信を持って、誠心誠意対応させていただきます。

装着する器具による名称

ワイヤー矯正

歯の表面に板状の装置「ブラケット」を取り付け、それをワイヤーで繋ぎ、時間をかけて歯並びを変えていく方法です。

一般的な「矯正治療」のイメージは、おそらく金属製の素材を使用したこの「ワイヤー矯正」でしょう。

矯正中にワイヤーが目立ってしまうことがデメリットでしたが、現在では審美的な観点から大きな改善がなされ、目立ちにくい透明なプラスチック製のもの、歯と同じ色のセラミック製のものもあります。

また、ワイヤー矯正は歯の表面につけるか裏側につけるかで「表側矯正」「裏側矯正(舌側矯正)」に名称が分かれます。「裏側矯正」には、ワイヤーが内側に隠れるため矯正が目立たない審美的なメリットがありますが、高額、舌が当たって痛い、喋りにくいというデメリットがあります。

ワイヤー矯正のブラケットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

マウスピース矯正

ワイヤーを使用せず、マウスピースを装着することで歯並びを整えていく矯正治療の方法です。

比較的安価で、さらに矯正治療最大のデメリットであった審美的な面をクリアしていますさらに取外し可能であることがマウスピース矯正治療のメリットであり、同時にデメリットでもあります。

というのは、着色や変形、破損を防ぐため食事の際はマウスピースを取り外さないといけないからです。飲み物にも注意が必要です。コーヒーやワインといった色のあるものを口にするときは外さなければなりません。飲食の後には歯磨きが必要なため、普段外食や間食の多い方には少し手間のかかる治療かもしれません。

また、食事以外の時間、つまり1日20時間以上の着用時間が推奨されており、装着している時間が短いと適切な効果が発揮されず治療が長引いてしまいます。

とはいえ、「目立ちたくない」「痛みがない」マウスピース矯正のメリットは非常に大きなものがあり、患者さんの評判もよくとても人気の矯正治療です。

現在は、矯正治療に革命を起こしたと言われる「インビザライン・ジャパン社のマウスピース矯正」、安価な「キレイライン」など様々な種類のものが生まれています。マウスピース矯正と一口にいっても差は大きいのでよく検討する必要があります。

「インビザライン・ジャパン社のマウスピース矯正」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

床矯正

ワイヤーマウスピースを使用せず、着脱可能な入れ歯のような「床(しょう)矯正装置」を装着することで歯並びを改善する治療の方法です。

取外し可能であり、歯列を徐々に拡大していくため、抜歯をせずに治療を完了することができる大きなメリットがある一方で、乳歯と永久歯が混在した子ども世代中心の治療であり、成人されている方は症例によっては適用出来ないことも多いというデメリットもあります。

治療する部位による名称

部分矯正(MTM)

部分的に治したいところだけ治療するものです。とりわけ、人目につく前歯の治療を希望される方が多いのが特徴です。

比較的安価で気軽、治療が短期間である反面、適用可能な歯並びの状態は限定され、「部分矯正」が出来る治療とできない治療があります。トラブルになるケースでは前歯だけ動いてしまうため後ろの歯との間に隙間ができてしまったなどです。

全顎矯正

すべての歯に矯正装置を付けることで、全体的な歯並びを改善することを目的とした矯正治療です。患者さんが「部分矯正」を希望されても、噛み合わせや歯のスペースの問題から、どうしても「全顎矯正」に変更せざるを得ない治療ケースもあります。

この記事の監修者一覧

大宮SHIN矯正歯科院長 矢野晋也

2001年日本大学歯学部卒業、2006年同大学院卒業。
2008年日本大学歯学部専修医、2010年日本大学助教、2013年大宮にSHIN矯正歯科開業。
日本矯正歯科学会認定医・マウスピース型装置(インビザライン)・ダイアモンドプロバイダー他。

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