表側矯正のワイヤーやブラケットにも種類がある。自分にあった装置を選ぼう!
更新日:2021/01/12
ワイヤーやブラケットは、矯正の代名詞とも言えます。
これらの器具を使用した表側矯正は金属が目立つことから、最近は裏側矯正やマウスピース矯正に人気が集まっていますが、やはり表側矯正は歯の動きが大きく、舌も当たらないことから、裏側やマウスピース矯正と併用する方も少なくありません。
ブラケットの構造図
(アーチ)ワイヤー・・・歯と歯をつなぐものがワイヤーです。金属製以外にもプラスチック製、歯と同じ色のセラミック製があります。また、後述のタイイング用のワイヤーもありそちらはタイワイヤー、歯と歯をつなぐものをアーチワイヤーと区別して呼ぶこともあります。
ブラケット・・・ワイヤーを装着する装置のことです。
スロット・・・ブラケットの溝のこと。ワイヤーをひっかけるためにあります。
ウイング・・・ブラケットにあるスロットに通された(アーチ)ワイヤーがスロットから外れないようにするための部位。1本1本の歯から外れないように(タイ)ワイヤーで固定することをタイイングといいます。
一口に表側矯正と言っても、いくつかのパーツによって成り立っていることが分かったと思います。
さらに、実はブラケットにはたくさんの種類があります。ここでは大きく4つのタイプを紹介しましょう。
ブラケットの種類
金属製
もっとも有名です。金属のメリットは強いことです。強い分薄くて済み、これが大きなメリットになります。
・表側矯正の場合、歯と皮膚の間にブラケットが入ることで若干の厚みが出ます。そうすると、ほんの少し口元が出たようなイメージになりますが、最小限に防げます。
・薄く済む分、口の中の違和感が少し減ります。
また、強いことで摩擦に強く歯の移動力が大きい・痛みを感じにくいというメリットも大きいです。
プラスチック製
透明または白いプラスチックを用います。費用が安いというメリットがあります。一方で、摩擦に弱い、着色しやすいというデメリットがあります。また、透明な分、若干目立ちにくいです。
ワイヤーと摩擦して取り換えが何回も起きる場合に、治療期間が延びる場合があります。現在は摩擦部だけ金属に置き換わったものも登場し、その欠点が補われています。
セラミック製
歯と同じ乳白色のセラミック製です。
セラミックは歯と同じなので目立ちにくいです。また、歯よりも固いとも言われるセラミックなので耐久力があり、着色しにくいです。「強くて美しい」と言えます。
反面、その「強くて美しい」ことがデメリットにもなります。歯が削れてしまう可能性がある、ブラケットに厚みがある、歯が黄色い分かえって目立つといった点です。ブラケットの着脱時に痛みを感じるという人も多いそうです。
セラミック製にもいくつか種類があります。
宝石製
透明度が非常に高い人口の宝石を使ったブラケットです。キュービックジルコニア、ニュージルコニア、サファイヤなどを使用したものが多いです。
いずれにしても強度、美しさ、透明感を兼ね備えています。その分、お値段が若干高くなります。
素材だけじゃない。他にもたくさんの種類があるよ!
それ以外にも海外で多いのが、カラーのブラケットです。色とりどりなワイヤーはカラフルでとても目立ちます。海外では矯正治療がステータスの1つという国もあります。そのため、目立ちたい子供たちに人気があります。日本でもカラーブラケットのほか、ブラケットの形が星形、ハート形といった変形のブラケットが登場しています。
まとめ
ひとくちにブラケットと言っても、たくさんの種類があることが分かったと思います。矯正治療のパートナーとして何年も付き合うものだからこそ、信頼できる先生と相談しながら自分に合った装置を見つけてみてくださいね。
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