歯並びが悪いと口角も下がる?矯正治療で口角をあげる?
更新日:2021/08/10
口角の位置は周囲からの印象に大きな影響を与えます。
一般的な傾向として、欧米人に比べると日本人は口角の位置が低いといわれています。
いったい、なぜなのでしょうか?
口角が下がった「への字口」が多い日本人。なぜ?
スマイルによって相手に安心感を与えたり、誠実さや敵意がないことを示す文化のある欧米では、上あごの歯並びをはっきりと見せる「ハリウッドスマイル」がもっとも美しい笑い方とされています。
それに対して日本では、口元を手で隠す仕草に象徴されるように、思いっきり笑うことに羞恥心や躊躇いを感じる文化が深く根付いています。
目いっぱい歯と歯茎を露出させる笑い方に抵抗感がある方も少なくないのではないでしょうか。
また、学校生活・社会生活などでは笑っている=真剣ではないとして笑顔をしていると怒られることが多いです。
日常を振りかえって見ても、欧米人のように口角をキッと上げて笑う場面はかなり限定されていますよね。
必然的に口角のまわりの筋肉も使われる機会が少ないため、自然と口角が下がった「への字口」になりやすくなってしまいます。
歯並びが悪いと口角が下がる、治療は矯正治療
上記のような日常生活の習慣だけではなく、「下顎前突」(受け口・しゃくれ)や「上顎前突」(出っ歯、口ゴボ)の症例が見られる方は、注意です。
歯並びや骨格の構造上から、笑っても口角があまり上がらなくなっています。
そのような場合は、矯正治療によって歯・骨・筋肉のバランスを整えることによって、理想的な口角を形成することが可能です。
口角は日々のトレーニングで上げられる!
口角をあげられるようにするためには、笑顔のトレーニングも必要になります。
口角の位置は、歯並びや骨格だけでなく、口の周りの筋肉のバランスが大きく関係しているため、トレーニングを重ねることで理想の笑顔に近づくことが可能です。
口周りの筋肉の衰えによって口角が下がると、表情も乏しくなり、老けた印象を与えます。
表情筋を鍛えるトレーニングを実践して、若々しく魅力的な笑顔を身につけましょう。
オルソペディアでは口角アップを目的とした笑顔エクササイズを紹介予定ですので、そちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
歯を露出させた笑い方に恥じらいを感じる方の多い日本人は、口角を上げた笑顔を苦手とする傾向があります。
そのため、頬まわりの筋肉も発達せず、おのずと口角が下がった「への字口」になりやすくなってしまいます。
また、歯並びが良くない日本人は口角も下がりやすく、笑ったときに口角が上がりにくい症状になっているケースがあります。そういった場合には矯正治療が有効です。
理想の笑顔に近づきたい、歯並びを気にせず思い切り笑いたい!と思っている方は、矯正歯科で専門医と自分の悩みをしっかりと相談し、最適な治療を受けることが重要です。
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