インビザライン矯正はつらい?
更新日:2022/05/26
インビザラインってどんな治療なのか、大変なことやつらいことはあるのか気になりますよね。
インビザライン矯正における、メリットやデメリット、向いている人をまとめているのでぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインとは
アメリカのアライン・テクノロジー社の製品で、マウスピース型の歯列矯正になります。
世界で1200万人以上がインビザラインでの矯正を選んでいる実績があります。
(2022年2月インビザラインジャパンHPより)
インビザライン矯正では透明なマウスピースを治療の段階ごとに取り換えていくことで、少しずつ歯を移動させていきます。
一日の装着時間は20時間以上を推奨しています。
インビザライン矯正を始めるまでの流れ
- ①カウンセリング
- ②精密検査
- ③治療計画の説明
- ④インビザラン矯正の開始
- ⑤保定期間
インビザライン矯正がつらいと感じるとき
インビザライン矯正をつらいと感じるのはどんなときでしょうか?
異物感
口腔内は髪の毛一本が入っただけでも、強い違和感がありますよね。
日本人の髪の毛は0.08ミリほどですから、0.5ミリほどのマウスピースの存在感は大きく感じるかもしれません。
しかし時間ともに慣れる方が多いです。
嘔吐反射の強い方は向かない可能性があります。
※嘔吐反射:口腔内に異物が入ることで吐き気をもよおす状態。
分かりやすいのは歯科医院での処置中に頻繁に「おえっ」となる。
発音
慣れるまでは発音がしにくいということが考えられます。
こまめな歯磨き
飲食(水以外)のたびにマウスピースを外す必要がありますが、マウスピース自体が汚れていないので衛生的ということにはなりません。
飲食後の食べ残しはもちろん、飲み物に含まれる砂糖や、コーヒーやワインなどのステインの原因になる付着物を歯磨きにて落とす必要があります。
これを怠ったままマウスピースを装着すると、マウスピースによって付着物が圧接、圧着してしまいます。
さらに、マウスピースが歯面を覆うことにより、唾液による自浄作用が期待できず虫歯菌や歯周病菌が繁殖する恐れがあります。
着脱
飲食のたびに外す必要があります。
外出先や旅行、取引先の人との会食などあらゆる場面が想定できますが、どんな理由であろうと飲食の際(水以外)にはマウスピースを外さなければなりません。
そのため、紛失防止、保管目的でマウスピースケースを持ち歩くようにしましょう。
また、外す時間が長いと予定通りに歯が動かなくなりますので、一日のトータルの装着時間を考慮する必要があります。
継続
従来のブラケットやワイヤーを用いた矯正に比べるとインビザライン矯正は挑戦がしやすいイメージがありますが、基本的には本人がどれだけルールを守れるかが重要です。
毎日の継続がとても大切です。
メリット
インビザラインの最大のメリットは目立ちにくいということではないでしょうか。
歯列矯正を検討する方は、歯並びから得る「見た目の印象」をとても気にしていることが多いと考えられます。
見た目の印象が第一主訴であれば、目立たない(痛みが少ない)インビザラインを検討するのは必然的のようにも感じます。
そのほかにもデメリットであげた、こまめな歯磨きですが口腔内にとっては最大のメリットであり、ワイヤー矯正に比べると装置が歯に直接ついていないのでとても磨きやすいのです。
インビザライン矯正が向いているひと
ここまでのメリット、デメリットを踏まえてインビザライン矯正が向いているのは下記のような方です。
- 矯正装置が目立たないことが重要
- 通院回数を少なくしたい(症例によるが2か月に1回程度の通院が多い)
- 痛みをなるべく軽減したい
- 歯磨きをしっかり行いたい
- どんなシーンにおいても装着ルールが守れる
歯科医院選び
インビザライン矯正は海外でマウスピースを作成するということから、どの歯科医院でも同じ効果が得られるというものではありません。
レントゲンや、歯型のデジタルスキャン(歯型を直接とることもある)などを取り、データをもとに3D治療計画ソフトウェアを使用して治療計画を立てていきます。
この治療計画の立て方、方針でインビザライン矯正の差がでますので可能であれば複数の歯科医院にて話しを聞き安心して任せられるかどうかを決めるといいと思います。
比較対象が複数あることで、選択がしやすくなります。
多すぎるとかえって悩むことになるので、条件をネットなどで絞込み実際に足を運ぶ医院数を調整するといいかもしれないですね。
まとめ
インビザライン矯正に限らず、どんなことにおいてもメリット・デメリットは存在します。
そのうえで、この選択ならばデメリットを超えられる、頑張れるというように考えたいですよね。
インビザライン矯正は歯科医院選びと自己管理この2つが大切です。
歯列矯正は数年を要する場合もあり、ワイヤー矯正のように装置がついたままではありませんので、本人の「歯並びを良くしたい」という強い意思が必要です。
後悔のない選択をして理想の歯並びを手に入れましょう。
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