矯正治療のプロセスについて
更新日:2021/01/20
矯正治療をスタートさせるにあたって、事前からそのプロセスを把握していることは、とても有意義です。
たとえアバウトなものであっても、治療開始から治療完了までの見取り図を手にすることで、治療をはじめるタイミングの設定、あるいは治療をスタートさせた後のスケジュール設計は、ひときわ容易なものになることでしょう。
実際に歯の矯正をスタートさせてから治療が完了するまでのプロセスには、いったいどのようなステップがあるのでしょうか?
歯科による一般的な「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」の治療ケースでは、おおよその流れとしてそれぞれ6ステップ〜7ステップが想定されています。
ワイヤー矯正完了までの6ステップ
ステップ1 相談
ステップ2 診察、精密検査
ステップ3 診断の説明と治療プランの決定
ステップ4 矯正器具の装着
ステップ5 約一か月ごとの定期的な来院(約2年間)
ステップ6 治療完了、保定(矯正装置を用いて歯の位置を移動させたあと、元に戻らないよう固定すること)。
マウスピース矯正完了までの7ステップ
ステップ1 相談
ステップ2 診察、精密検査
ステップ3 診断の説明と治療プランの決定
ステップ4 マウスピース作成のための準備(歯形とり)
ステップ5 マウスピース完成
ステップ6 1~3ヶ月ごとの来院で約2年程度
ステップ7 治療が終わるころにかみ合わせを見て整える。(行わない病院もあります。)
ステップ8 治療完了、保定(矯正装置を用いて歯の位置を移動させたあと、元に戻らないよう固定すること)。
最善の治療プラン決定のために知っておきたいこと
上記のステップからもわかるように、「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」ともに、約二年間という決して短くない時間を必要とする歯列の矯正治療では、歯科医と患者さんとの二人三脚で治療完了までの設計図を作り上げていくことが大切です。
矯正治療における一般的なプロセスやガイドラインを理解しておくことは、スケジュール設計に資するだけでなく、不安感の解消にも大きくつながりますよね。
患者さんの口腔機能のコンディションや病院・クリニックの方針によってプロセスが多少変わることもあるため、上記の流れを念頭に置きつつ、診療の際は担当医に実際に確認してみるとよいでしょう。
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