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リテーナーをしているのに後戻りした?正しいリテーナーの使用法

更新日:2022/05/19

矯正治療を終えた方は歯が元に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。しっかりと毎日欠かさずリテーナーをつけているにも関わらず、“後戻りをしているかもしれない”と感じる方は、リテーナーの使用方法を間違えている可能性があります。

リテーナーの役割

リテーナーは、別名「保定装置」とも呼ばれ、矯正治療できれいに整えた歯並びを今の位置で保持させるための装置です。矯正治療後に装置を外すと、歯が元に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすいです。特に矯正治療が終わった直後の歯は、根っこの部分が動きやすくなっています。せっかく時間とお金をかけてきれいに整えた歯並びが、またガタガタになってしまうのを防ぐために、リテーナーの装着は非常に重要になります。“歯の後戻りを防ぐ事”が、リテーナーの1番重要な役割です。

基本的な使用期間と装着時間

リテーナーの使用期間はおよそ2年です。矯正装置を外した直後半年間は、最も後戻りが起きやすいといわれています。この半年間は、食事と歯磨きの時間を除き、リテーナーを1日20時間以上装着していただくのが良いでしょう。半年経過した後は、歯の状況を確認し使用時間を徐々に減らしていきます。ただし、一日のうち最低でも就寝時(約8時間)は装着するのが良いでしょう。2年経過した後は状況によりますが、2〜3日に一回はリテーナーの装着を継続する事で、きれいな歯並びをキープし続ける事ができます。

誤ったリテーナーの使用による弊害

リテーナーの使用期間と装着時間について述べましたが、これを守らないとせっかくの矯正治療が無駄になってしまう可能性があります。
矯正治療直後の半年間は特に歯が後戻りしやすいので、この時期にリテーナーの使用を怠ると簡単に後戻りしてしまいます。この半年間は半日~1日装着しないだけでも、歯が動いて後戻りをし始めますので、リテーナーの使用を数日間怠るとリテーナーが装着できなくなるほど動いてしまう場合もありますので注意しましょう。一度大きく動いてしまった歯は、再度矯正しない限りは動かす事ができません。苦労して手に入れたきれいな歯並びをキープするために、リテーナーの装着期間と時間は守りましょう。

リテーナーをしているのに後戻りする理由

指示どおりにリテーナーを装着していたにもかかわらず、後戻りが起きてしまう場合が稀にあります。それは、リテーナー以外でかかる力が持続的に歯や歯の周りの組織にかかる事で、思いもよらない動きが発生してしまうためです。

頬杖

例えば、頬杖です。頬杖をすると、顎の下から持続的に強い力がかかります。その力は顎の骨に伝わり、歯や周りの組織にも大きな力がかかります。リテーナをしていても外側からの強い力がかかり続けると、少しづつ歯が動いてしまいます。頬杖は、無意識に長時間に渡ってしている場合が多いので、自分が気づかぬうちに歯を動かす力をかけてしまうのです。

頬杖をつく女性

口呼吸

口呼吸をしている時は、舌が奥に引っ込んだ状態になります。本来は、舌は上顎にあり舌の先端は上の前歯の裏側の辺りでおさまっているのが正常です。舌が奥に引っ込んだ状態だと口腔内の筋肉バランスが崩れてしまい、それによって歯や周りの組織にも悪影響を及ぼす場合があります。口呼吸が習慣の方は、リテーナーをしていても後戻りしてしまう可能性があります。

後戻りした歯を戻すにはどうしたらいい?

後戻りが癖や習慣から起きてしまった場合は、まずその癖を改善させる事が重要です。改善しない限りは、歯を戻せたとしても再び後戻りしてしまうからです。
リテーナーには、後戻りしかけた歯を正しい位置に修正する役割もありますので、後戻りが軽度の場合はリテーナーを調整する事で再び歯を戻す事が可能です。少しの歯の動きであれば、リテーナーでカバーできる場合が多いです。ただし、リテーナーが入らないほど大きく後戻りしてしまった場合は、リテーナーの作り直しをしなければなりません。ここで注意したいのは、リテーナーは「歯並びを今の位置で保持させるための装置」ですので、再度作り直したとしてもそのリテーナーは「後戻りした状態の歯並びをキープするための装置」です。もしも、後戻りした歯を再度動かしたい場合は、また矯正装置を装着し、治療をやり直さなければならないかもしれません。そうならないためにも、日々の癖や習慣を見直し、リテーナーの使用時間はしっかり守るようにしましょう。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 矯正歯科コラム

タグ: リテーナー

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