治療について

矯正治療で後悔した非抜歯のデメリットとは?

更新日:2022/05/24

「矯正=歯を抜く」というイメージを持たれている方は多いかもしれません。ただ、全ての人が抜歯をしなければ矯正ができない訳ではなく、抜歯をしなくても矯正をすることは可能です。もちろん誰もが健康な歯はできるのなら抜かずに全部残しておきたいものです。だからと言って歯を抜かないで矯正をすることが果たして良いことなのでしょうか?「歯を抜かない=良い」と思って非抜歯矯正を選んだことで、実は矯正治療を後悔することになってしまう場合があります。

なぜ矯正で歯を抜くの?

なぜ、矯正で歯を抜くかをご存知ですか?多くの方が口を揃えて「歯が並ぶスペースが無いから」と答えます。

しかし、実は抜歯をしなくても歯をきれいに並べることはできます。しかし、「歯を動かしていくスペースが無いのにどうやってきれいに並べるの?」と思いますよね。
非抜歯で歯を並べていくには、「ガタガタを解きながら歯並びを膨らませるように」並べていきます。

歯並びのアーチを大きくすることでスペースを広げ、歯を並べます。しかし、歯が並んだと思ったら、今度は口元が出てしまう場合があります。歯並びを膨らませるように並べたことで歯並び全体が前に突出し、歯並びが綺麗な出っ歯の人になってしまう可能性があるのです。その治療結果を望む人は少ないので、治療後に口元が出ないよう抜歯を選択する方が多いのです。

非抜歯を選ぶデメリット

非抜歯を選択したことで思いもよらない治療結果になってしまう場合があります。

口元が出てしまう

歯並びのガタガタが強い人や顎が小さい人が非抜歯を選択すると歯並びのアーチを大きく広げることになるので、治療の結果、歯列全体が前に出たり唇の突出感が増してしまう場合があります。たとえ歯並びが綺麗に整ったとしても、eラインが崩れることで顔のバランスも崩れてしまう可能性があります。

咬み合わせが合わない

非抜歯は、歯を抜かないので歯を動かしていくスペースも多くありません。抜歯をすると、歯を動かしていくスペースが多く確保できるため、咬み合わせも調節しながら治療を進めることができます。

非抜歯矯正において歯並びを綺麗にすることを治療の第一目標にしてしまうと、歯並びは整ったものの咬み合わせが全く合わなくなってしまう場合もあります。成長が終了している成人は、歯列を広げたとしても歯を支える土台である顎自体は広がらないため、きれいに歯が並んでも咬み合わせが合わないことで、歯周組織や顎関節などに悪影響を及してしまう可能性もあります。

歯ぐきが下がる

歯ぐきが下がることを「歯肉退縮」といいます。歯肉退縮は、矯正治療で起こりやすい症状ですが、特に非抜歯矯正では歯並びのアーチを広げることで、歯ぐきに負荷がかかり歯肉退縮のリスクが高まります。

歯肉退縮が起きると歯の根っこが露出し、歯がしみる「知覚過敏」を引き起こします。その他にも歯の根っこは脆い性質のため虫歯にもなりやすくなってしまいます。

非抜歯のメリット

デメリットをいくつか挙げましたが、メリットももちろんあります。

健康な歯を残せる

非抜歯矯正の一番のメリットは健康な歯を残せるという点です。抜歯矯正になると、バランスを取るために上下左右の歯を1本ずつ、計4本抜く場合が多く健康な歯を4本も失ってしまうことになります。非抜歯矯正はその健康な歯を抜かずに済むので大きなメリットです。

治療期間を短縮できる

矯正治療で一番時間がかかるのは、抜いた歯の隙間を閉じていくときです。歯の角度を変える動きよりも、歯自体を並行に動かす動きにはどうしても時間がかかってしまいます。抜歯をすると、歯の隙間を閉じる過程が必要になるので非抜歯よりも時間がかかってしまう場合があります。非抜歯にはその過程がないので治療期間を短縮させる事ができます。

費用を安く抑えられる

矯正治療のための抜歯は保険適応外になります。抜歯一本に対し、費用が5000〜1万円ほどかかります。抜歯の本数によりその費用は増えますし、抜いた隙間を閉じる過程に時間がかかると治療費も多くかかってしまうかもしれません。非抜歯矯正の場合は、抜歯の費用と治療期間の短縮により治療にかかる費用を抑える事ができます。

非抜歯が適する歯並び

抜歯をしなければ矯正ができない訳ではなく、治療方法によって非抜歯の方が適するケースもあります。

例えば、歯並びのガタガタが少ない症例や、すきっ歯で歯を並べていくスペースが十分に確保できる場合などは非抜歯で矯正ができる場合があります。また、非抜歯で歯を並べた事で多少口元が前に出たとしても、顔のバランスを考えた時に eラインを崩さずに治療ができる人もいます。それぞれ、歯や顎、顔のバランスを考えた上で選択できる治療法です。

抜歯、非抜歯は自分自身で選択を!

抜歯、非抜歯はそれぞれメリット・デメリットがあります。それを知らずに、単に「抜きたくないから」、「抜歯が怖いから」という理由で非抜歯を選択すると長い年月をかけた矯正治療を後悔してしまう場合があります。矯正治療は治療前の相談や計画が非常に重要です。矯正後のトラブルは、歯医者と患者さんの意思をしっかりと共有できていなかったり、患者さんの治療目的を歯医者がはっきりと把握できていない場合に起こります。自分が何を気にして何を治したいのか、何を優先させたいのかを明確にし歯医者としっかり共有する事で後悔のない矯正治療が行えると良いですね。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 矯正歯科コラム

タグ: 抜歯

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