子どもの歯はグラグラしてからどのくらいで抜ける?
更新日:2023/09/06
目次
乳歯が揺れだしてからどのくらいで抜けるのか?
乳歯が揺れだしてから抜けるまでには個人差があります。数日、もしくは数か月かかることがあります。
乳歯が抜けるまでの期間に個人差がある理由は?
人一倍慎重な子の場合、食事や歯磨きの際など、乳歯に当たらないように細心の注意を払います。物理的な刺激を与えていませんので、何日間も歯肉と乳歯が繋がったままということがあります。
一方、それらを気にしないお子さまの場合、食事や歯磨きも通常通りに行いますので、日々の物理的な刺激によって乳歯が早く抜け落ちることがあります。舌や指で刺激を加える場合も同様です。
乳歯が揺れる理由
歯の生え変わりの時期に起こる乳歯の変化が原因で乳歯は揺れます。
永久歯は、突然生えてくるのではなく、乳歯の下で少しずつ大きくなります。そして、萌出の時期を迎えると、それに合わせて乳歯の歯根は徐々に溶けだし、抜ける・生え変わる準備をします。
歯を支えていた歯根が徐々に短くなることによって、支えが弱くなった乳歯はグラグラと揺れだし、永久歯に押し出される形で自然に抜け落ちます。
乳歯が揺れはじめる時期
上記の表はひとつの目安ですが、一般的にはこのように歯の交換が行われます。
生え変わりの時期を迎えても乳歯が揺れないこともあります
一般的な歯の生え変わりの時期をある程度過ぎても乳歯が揺れない、永久歯も生えてこないという場合には先天性欠如の可能性も考えられます。永久歯が存在しないので、乳歯は生え変わりのための歯根吸収を起こさず揺れません。
先天性欠如か否かはレントゲン写真で判明します。一定期間を過ぎても揺れる気配がないときは、歯科医院に相談をしてください。
揺れだした乳歯は取るべきか
乳歯がゆれ始めたら、自然に抜け落ちるまで待ってください。しかし、揺れている乳歯が気になってしまい食事が進まない、歯ブラシが当てづらい、歯が気になってしまい不衛生な手で必要以上に触れてしまうということが長期間続くことも考えられます。このようなケースでは歯科医院に相談をするのもひとつの手です。状況に応じて抜歯を行うことがあります。
自分で取ったり、ご家族が取ったりということもありますが、清潔な環境化で行わなければ傷口から感染を起こす恐れがあります。また、無理に引っ張った結果、乳歯の欠片が歯肉側に残ってしまうことも考えられます。
乳歯を早く抜くべきケース
自然に乳歯が抜け落ちるのを待つことを勧めましたが、早めに乳歯を抜歯したほうが良いケースがあります。乳歯の後ろに永久歯が生えてくる二重歯列です。
二重歯列は珍しいことではないですが、永久歯が生えてきているのに乳歯が揺れていない場合は注意が必要です。
乳歯が揺れない、抜ける気配がない状態ではこの後の永久歯の歯並びに影響を及ぼしますので、歯科医師と相談のもと適切なタイミングで抜歯を行います。
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