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歯列矯正中でも旅行を楽しみたい!気をつけるポイントとは?

更新日:2022/12/13

歯列矯正中に旅行の計画を立てているけれど、その際の注意事項や持っていくと安心なアイテムはどんなものがあるのか気になりませんか?ここではブラケット矯正とマウスピースを使った矯正のそれぞれについての旅行時の注意事項などをまとめています。

歯列矯正中でも旅行は楽しめる?

結論から言うと、歯列矯正中でも旅行や食べ歩きは楽しめます。

旅行といえば食べ歩きも楽しみの一つです。

矯正治療を開始して、食事や歯磨きに対して、矯正前よりも注意深く過ごされていたかと思います。
しかし旅行中は「せっかくだから」と、飲食回数が増えたり、歯磨きの回数や時間を取りづらかったりして、『虫歯のリスクが高まる』『矯正治療に影響が出る』可能性があります。

そうならないためにも、これからお話ししていく注意事項や持ち物を参考にしてください。

ブラケット矯正編

旅行中の飲食

①ガムやキャラメル、お餅など粘着質な食べ物
これらの食べ物は、矯正装置に付着すると取りづらくなります。

観光中やツアー中ですと、自分のタイミングで歯磨きをすることが難しく、付着したまま時間が経つと虫歯のリスクも高まります。

無理に取ろうとして矯正装置が破損した場合、旅行中ですとすぐに修理ができないため、治療計画にも影響が出かねません。

②おせんべいなどの硬い食物
硬い食べ物は噛んだときの衝撃で、矯正装置の破損が起きる可能性があります。

旅行中は修理にすぐ行けない可能性が高いので、なるべく硬い食べ物は避けるようにしましょう。

③弾力のある食べ物、繊維質な食べ物
お肉など弾力のある食べ物や、繊維質な食べ物はなるべく一口サイズに切って食べるようにしましょう。
レストランなどであればナイフで、焼肉屋さんであればカット用のハサミを借りましょう。

食べ歩きであれば、かぶりつくのではなく、手でちぎれるものは一口サイズにちぎってから口に運ぶようにしましょう。

そうすることで、矯正装置への影響が少なく済み、旅行中の思わぬトラブルを避けることができます。

旅行中の歯磨き

ツアー中ですと、細かく時間が指定されていて時間の確保が難しかったり、海外など見知らぬ土地でお手洗いが見つけられなかったり、といったことがあるかもしれません。

お口の中が酸性の状態(食後は酸性になる)ですと、虫歯のリスクが高まりますので、食後はミネラルウォーターを含み、より早く中性に戻すようにしましょう。

また、100%のキシリトールタブレットを舐め(矯正中は噛むと装置破損の恐れがあるため)、虫歯のリスクを下げると良いでしょう。

ただし、虫歯のリスクを下げるのには歯磨きが一番です。

旅行先で装置が破損したら

すぐにかかりつけ医に連絡をし、指示を仰いでください。
自己判断は禁物です。

すこしでも早く次の来院日を予約することで、歯並びへの影響を最小限にしましょう。

旅行中のマストアイテム

①歯ブラシ
旅行中は食べ歩きや外食が増えるので、いつでも歯磨きができるよう歯ブラシを持ち歩くようにしましょう。
また装置に付着した汚れを落とすのに、歯間ブラシやタフトブラシがあるとより安心です。

②歯科矯正用粘膜保護剤(矯正用WAX)
ブラケットやワイヤーが当たって痛いときに保護する目的で使用しますが、応急処置にも使えますので、宿泊先に置いておくのではなく持ち歩くと安心です。

③その他
旅行中は飲食回数が増えるので、キシリトールタブレットやフッ素入りの歯磨き粉など歯質強化が期待できるアイテムを、かかりつけ医などで確認して購入して持って行くと良いでしょう。

また、顎間ゴムを使用している期間であれば予備も含めて持っていきましょう。

マスピースを使った矯正編

旅行中の飲食

旅行中は飲食回数が増えるため、マウスピースを外す回数や時間が増える可能性があります。

「旅行だから仕方ない」ではなく、装着時間が守れるようにしましょう。

守れない場合は治療計画に影響が出ることを忘れてはなりません。

旅行中の歯磨き

少ししか食べていないから、お茶しか飲んでいないからと、旅行を特別扱いして歯磨きを疎かにしてはいけません。

装置の変色や、破損など悪影響のほうが大きいので、飲食後は必ず歯磨きをしましょう。

万が一、虫歯になり歯の形が変わるような治療を受けると、マウスピースの作り直しを余儀なくされることがあるので注意です。

旅行先で装置が破損したら

現在使用しているマスピースの前後のどちらかを代わりに使用しましょう。

かかりつけ医への連絡も忘れずにしましょう。

旅行中のマストアイテム

①歯ブラシ
飲食の度に歯磨きをする必要があるため、歯ブラシを持ち歩きましょう。

必要に応じて歯間ブラシやデンタルフロスを持って行きましょう。

②マウスピースケース
飲食時に外したマウスピースの保管をしっかりしましょう。

少しだからと言って、ティッシュにくるむなどするのは紛失や破損の危険性があります。

③予備のマウスピース
どんなに気をつけていても破損する可能性があります。

旅行中はすぐにかかりつけ医にかかることができないため、現在使用しているマウスピースの前後を持って行き使用することで、必要以上の後戻りを防ぎます。

また、かかりつけ医への連絡も併せて行いましょう。

④チューイー
旅行先で紛失する可能性もありますので、予備を持って行きましょう。

⑤その他
顎間ゴムを使用していれば、予備も含めて持って行きましょう。

旅行中は飲食回数が増えることが考えられるため、歯質強化が期待できる高濃度フッ素入りの歯磨き粉などを持って行くといいと思います。

まとめ

事前に旅行の同伴者には、毎食後の歯磨きが必要であることを伝えましょう。

食後の歯磨きを理解してもらったほうが、余計な気を遣わずお互いに旅行も食べ歩きも存分に楽しめるかと思います。

また、歯磨きをするためのお手洗いも一緒に探してもらえると効率も良いです。

マストアイテムをおさらいし、注意事項を守ってぜひ旅行を楽しんでください。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 治療中のお役立ち情報

タグ: 矯正治療の豆知識

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