矯正治療の失敗をYouTuberから学ぼう ②セラミック矯正
更新日:2021/11/22
後悔のない治療を受けるためには、いったいどのようなことを心がければ良いのでしょうか?
その一つとして、成功体験だけではなく、他者の上手くいかなかった経験を参考にすることが挙げられます。
そこでオルソぺディアでは、矯正治療の失敗談を告白されているYouTubeさんをシリーズ連載でご紹介していきます。
今回は、勢いで受けた「セラミック矯正」への大きな後悔を吐露されている女性YouTuberさんをピックアップ。とくに、セラミック矯正を検討されている方には、治療をスタートさせる前に絶対に知っておいてもらたい内容になっています。
セラミック矯正の失敗談
【失敗ケース】 セラミック矯正
【結果】 前歯が折れ、インプラント治療を受けることに
【ポイント】 抜歯および健康な歯を削る治療リスクに要注意
「セラミック矯正」は、スピード感と価格の安さからとくに若い女性に人気がある治療です。
しかし、長い時間をかけて歯列を移動させるワイヤー矯正やマウスピース矯正とは、まったくアプローチの異なる治療法であり、さまざまなリスクが存在することもまた事実です。
治療を受けた数年後にとんでもない歯のトラブルが起こってしまったーー
こちらの「ゆなるんるん」さんのチャンネルでは、そんなセラミック矯正の失敗談をつぶさに語られています。
セラミック矯正の末!!!後悔!!!
セラミック矯正して13年後の姿……本当に後悔しかないです。皆さん安易にセラミックにはしないで下さい( ; ; )#セラミック#矯正#インプラント#歯#入れ歯#Dentures #Implants
リスクを調べずに治療。失敗の原因に
高校2年生の夏休みに「三ヶ月でキレイな歯並びになる」という広告のキャッチコピーと「費用の安さ」に惹かれ、セラミック矯正をスタート。
外見面では満足のいく仕上がりだったそうですが、治療から13年後に思いもよらない歯のトラブルが起こります。
ある日、雷に打たれたような強烈な痛みがゆなるんるんさんを襲い、セラミック矯正の治療時に抜歯され神経を取られた前歯のうち二本の歯が、突然折れてしまったそうです。
その後、前歯の修復のために受けたインプラント治療でも予期せぬ事態が発生。「抜いた歯と削った歯は元には戻らない」と下調べをせず勢いでセラミック治療を受けてしまったことを大きく後悔されています。
中長期的にはリスクが大きいセラミック矯正
セラミック矯正を受ける上で、絶対におさえておかなければならない治療のデメリット。
それは、短期間で見た目をキレイに整えることを重視するため、本来なら抜かなくて良い健康な歯を抜いたり、削らなくてよい歯を削ってしまう治療であるという事実です。
「歯を削ってセラミックの被せ物に置き換える」というのがセラミック治療の基本的なアプローチです。
通常のワイヤー矯正やマウスピース矯正と異なり、色、形、見た目を短期間でいっぺんに整えることできるメリットは、確かに患者さんにとってはたいへん魅力的なものです。
しかしながら、削られた歯の寿命は短く、抜かれた歯は永久に元には戻りません。
数年後に大きな歯のトラブルが発生するリスクも考慮された上で、慎重に治療を検討されることを強くお勧めします。
この記事を書いた人