矯正治療の失敗をYouTuberから学ぼう ①部分矯正
更新日:2021/11/22
後悔のない治療を受けるためには、いったいどのようなことを心がければ良いのでしょうか?その一つとして、成功体験だけではなく、他者の上手くいかなかった経験を参考にすることが挙げられます。そこでオルソぺディアでは、矯正治療の失敗談を告白されているYouTuberをご紹介していきます。
今回は、あまり考えずに「部分矯正」を受けて後悔してしまった女性のYouTube動画をピックアップ。とくに、これから部分矯正をスタートさせる方、全体矯正にするか部分矯正にするかでお悩みの方に役立つ情報になっています。
治療リスクをしっかり把握しておくことはとても大切なことですので、ぜひチェックしてみて下さいね!
前歯の部分矯正の失敗談
【失敗ケース】 前歯の部分矯正
【結果】 全体の裏側矯正へ変更
【ポイント】 担当医のアドバイスに傾聴する
短期間でキレイな見た目を手に入れられる手軽さから“プチ矯正”とも呼ばれる「部分矯正」。
価格もリーズナブルで特に若い女性に人気の治療ですが、すべての歯を移動させる「全体矯正」のように、根本的な噛み合わせを改善するものではありません。
手軽さに惹かれ部分矯正をスタートさせたものの、最終的に全体矯正でやり直すことになった—-そんな経験をされている患者さんも決して少ないないことを十分に理解しておくことも大切です。
本動画の「韓国留学生momona」さんは、前歯のルックスが良くないことを気にされて、1〜2年ほどまえに前歯の部分矯正をスタート。
半年ほどで治療は完了したものの、前歯の見た目が思ったほど改善せず、「前歯だけ治しても変わらない」と率直な感想を述べられています。
くわえ、歯列矯正後に歯列が後戻りしないように歯を保定させるための「リテーナー」が噛み合わせの悪さからたびたび外れてしまったことから、全体矯正でのやり直しを決断。アップされた動画の数日前から裏側矯正を開始されています。
韓国の歯科事情もプチ解説
また、本動画のユニークな点は、韓国のクリニックで治療を受けていたため、韓国の歯科クリニック事情についても解説されていることです。
歯や口元の審美治療である歯列矯正は世界的にみても安価であるものの、虫歯や歯周病などの一般的な歯科治療は、日本に比べて保険の適用範囲が狭くかなり高額に。
矯正治療を受けるとなると多くの場合、一般歯科治療を含めた総合的な治療になるため、結果としてトータルコストで日本の治療より支出が多くなってしまうようです。
治療成功の秘訣は担当医とのコミュニーケーション
本動画で特に参考にしたいポイントは、ご自身で失敗してしまった原因を「噛み合わせが良くないから全体矯正にしたほうが良いのでは?」という担当の歯科医のアドバイスを聞き流してしまったことにあると自己分析されていることです。
もちろん部分矯正にもさまざまなメリットがあり、前歯の治療だけで治せるケースもあります。とはいえ、ご自身の歯並びの特質を十分に理解し、必ず矯正歯科医の助言にもきちんと耳を傾けることが何より大切です。
また何か疑問な点があったら気兼ねなく担当医に相談し、細やかなコミュニーケーションを取りつつ、二人三脚で入念に治療プランを立てた上で歯列矯正をスタートさせるように心がけて下さい。
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