こんなにあるの?歯並びが悪いことのリスク
更新日:2021/10/29
歯並びが悪いことには、いったいどのようなリスクがあるのでしょうか?
審美的な理由から歯並びを気にされる方は多くいらっしゃますが、歯並びの悪さがもたらすデメリットは外見面だけにとどまりません。
歯並びに問題があると、歯周病をはじめ様々な健康トラブルを惹き起こします。
ここでは、歯並びが悪いことのリスクについてまとめてご紹介します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯並びが悪いと食べかすがたまりやすく、歯石やプラークもまた歯に堆積しやすくなります。
歯磨きの際も、十分にブラッシングすることが困難なため、おのずと虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
口腔環境のわるさは、お口のトラブルだけでなく、がんや糖尿病など全身の様々な病気を惹き起こすことも分かっています。
また、最新の研究報告では、虫歯や歯周病が新型コロナウイルスの重症化リスクを高めことも明らかになっています。
口臭の原因になる
歯並びが悪いと、どうして口呼吸の癖がついてしまって、口内がいつも乾燥した状態になりがちです。
また、かみ合わせが悪いと唾液の分泌量も少なくなるため、お口の中で雑菌が繁殖しやすく、口臭のもとになります。
とりわけ、常に口元がひらいてしまう方は、このような乾燥傾向が強く、虫歯や歯周病の発生リスクも高いため、予防診療の観点からも早めにクリニックを受診されることをお勧めいたします。
また、子供の頃の口呼吸は口周辺や舌の筋肉が衰えてしまい下顎発達しにくくなってしまいます。上顎に比べて下顎が発達せず後退した顔はアデノイド顔貌といい歯列矯正に訪れる人のきっかけの1つにもなっています。
顎関節のトラブルを惹き起こす
歯並びが悪いと嚙み合わせも悪く、咀嚼時の顎への負担が通常よりも大きくなってしまいます。
日常的な顎へのストレスは、「顎関節症」をはじめとした様々な顎トラブルの直接的な原因となるため注意が必要です。
顎関節の病気は、顎まわりだけでなく首や肩の痛みや不調を惹き起こすため、決して軽視して放置することのないよう心がけてください。
とくに歯ぎしりをする癖のある方は、症状が重くなりやすいため、なるべく早い段階で歯科医に相談されるとよいでしょう。
発音障害の原因になる
意外と思われるかもしれませんが、歯並びと滑舌には深い関係があります。
歯並びやかみ合わせが悪いと、口元をうまく閉じれない、唇をうまく使うことが出来ない、息が漏れやすくなるといった理由から発音する際にトラブルが発生しやすくなります。
歯並びに起因する発音障害の具体例としては、とくに歯擦音と呼ばれるサ行が発音しにくい傾向が強いほか、タ行やラ行が相手に聞き取りにくいケースが多く見られます。
カウンセリングだけでも構いませんので、話すことにコンプレックスを感じている方は、気軽にクリニックを受診されてみてくださいね。
ダイエットが成功しづらい
思ったようなダイエットの成果が得られない原因は、もしかしたら歯並びにあるかもしれません。歯並びが悪さから噛むのが面倒ですぐに食べ物を飲み込んでしまう方は、とくに注意が必要です。
様々な健康科学のデータから、咀嚼回数の少なさや消化不良は、血糖値の上昇や消費エネルギーの減少につながることが明らかになっています。
ダイエットを最小限の労力で成功させるためには、運動や食事制限だけでなく、きちんと歯並びを整えておくことが重要です。
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