中学生のワイヤー矯正の治療期間はどのくらいか?
更新日:2022/03/04
矯正医の方針にもよりますが、小学生でワイヤー矯正を行うことはあまり多くありません。中学生になり、歯がすべて永久歯に生え変わってからワイヤー矯正を行うことがほとんどです。
ワイヤー矯正の治療期間は平均2~3年です。しかし、中学生の場合、治療期間が短いことが多いです。成人の場合2~3年の期間がかかりますが、中学生の場合は1.5~2.5年くらいが平均的です。最短で、ワイヤー矯正の期間が8か月ほどという方も珍しくありません。
小学生 | 中学生・高校生 | 成人 | |
ワイヤー矯正 | × ワイヤー矯正はしない | 〇 ワイヤー矯正をする | 〇 ワイヤー矯正をする |
治療期間 | 0.5~6年 | 1.5~2.5年 | 2~3年 |
矯正治療を検討しているのであれば、中学生のうちに治療を開始することは大きなメリットがあります。
中学生・高校生と大人の矯正治療期間の違い
小学生ではワイヤー矯正を行いませんが、中学生になるとワイヤー矯正を行います。これは、ワイヤー矯正は歯が永久歯に生え変わらないとできないためです。個人差がありますが、小学生のうちは、未だすべての歯が永久歯に生え変わっていませんので、ワイヤー矯正は行いません。
中学生に行うワイヤー矯正は、成人に行われるワイヤー矯正と何が違うのか?成人に対して行うワイヤー矯正とまったく同じです。しかし、治療期間が異なります。
成人のワイヤー矯正の治療期間が2~3年のところ、中学生の場合は1.5~2.5年ほどとなります。中学生の場合、治療期間が大幅に短いです。
なぜ?中学生はワイヤー矯正の期間が短いのか
女の子の場合、小学校高学年から。そして、男の子の場合、中学生になる身長が急激に伸びます。つまり、成長期を迎えます。この成長期のときに矯正治療を行うと治療期間が大幅に短くなります。
歯の矯正は、細胞の破壊と再生を繰り返すことで歯を動かします。成長期にあるお子さんは、細胞が活性化されている状態ですので破壊と再生のサイクルが短く、成人に比べて歯がどんどん動きます。結果として、治療期間が短くなります。
「大人になると矯正はできない。」「矯正は子供がするもの。」なんて言われたりしますが、それらはこのような理屈に基づいています。50、60歳になると、細胞が成長することほぼありませんので歯が動きにくいです。基本的に、年齢が若ければ若いほど、矯正の治療期間は短くなります。
中学生(または高校生)のうちにワイヤー矯正を行うのは大きなメリット
大人になってから矯正しても良いと、治療開始時期を先延ばしする場合をよく見受けますが、成長期(特に成長する中学生)に矯正治療を行うのは治療期間の大幅な短縮になり、大きなメリットを享受できます。
- 治療期間が短い
- 装置を付けている期間(ストレス期間)が短い
- 治療費が安くなる(治療期間が短いということは費用もその分安く済みます)
- むし歯、歯周病(歯槽膿漏)への罹患リスク機会が減る
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