諦めないで!矯正治療で理想の笑顔は作れます!
更新日:2021/05/26
周囲まで楽しい気分にするような無邪気な笑顔って、憧れますよね。
しかしながら、ガミースマイルや出っ歯など口元のコンプレックスを抱えているがために、他人に笑顔を見せることに抵抗感のある方もなくないのではないでしょうか。
だからといって、諦めてしまうのはちょっと早いかもしれません。歯並びを整えることでコンプレックスを解消し、素敵な笑顔を手に入れることは、どなたでも十分に可能です。
そこで本記事では、矯正歯科で改善することができる笑顔のお悩みについて、タイプ別に詳しく解説いたします。
ガミースマイル
【ポイント】
笑ったときに上の歯茎が見えてしまう状態です。通常でも1〜2ミリくらいは歯茎が露出しますが、この程度が大きいと「ガミースマイル」と呼ばれる症例になります。
芸能人にも「ガミースマイル」の方は多く、一つの個性として捉えることも出来ますが、その一方で「ガミースマイル」は、コンプレックスを抱きやすい歯並びとしても有名です。審美性を気にされ、人前で笑うときに口元を手で隠してしまう方も少なくありません。
【原因】
原因としては、以下の三つのケースが想定されます。
① 骨や歯が原因
上顎の骨や歯が下顎に比べて前に出ている「上顎前突(出っ歯)」や、上顎の骨が縦に長い場合は、「ガミースマイル」を引き起こしやすくなります。というのも、上顎の歯茎のアーチが長いと上唇におさまりきらず、必然的に歯茎が露出しやすくなってしまうからです。
このような状態では、噛み合わせに問題があるケースも少なくありません。
② 上唇に問題がある
上唇が薄い(縦の長さが短い)場合や、上唇を持ち上げる上唇挙上筋が発達しすぎている場合も「ガミースマイル」を引き起こしやすくなります。
③ 歯茎に問題がある
歯茎が大きく発達し、相対的に歯が小さくなっているような状態では、おのずと「ガミースマイル」が露見しやすくなります。このようなケースでは、歯茎にとどまらず、歯並び、歯の大きさ等のいくつかの問題が重なり合って起きていることもあります。
【治療】
骨格や歯、歯並びに問題がある場合は、矯正治療によってガミースマイルを大きく改善することが可能です。
歯科矯正用のアンカースクリューが登場したことにより、従来では上顎骨切り術といった外科的な手術が必要な症例(歯茎が大きく突出した出っ歯や口ごぼなど)でも、アンカースクリューと矯正治療の組み合わせだけで治療を完結することが出来るようになっています。
ただし、歯茎に大きな問題がある場合では、歯肉と歯槽骨の一部を切ったり削ったりすることで、「ガムライン」と呼ばれる歯肉の高さを調整する「歯冠長延長術」が施されることもあります。
なお、上記②の上唇に問題があるケースでは、筋肉注射や上唇の粘膜を切除する手術が主な治療法になります。
出っ歯
【ポイント】
俗に「出っ歯」として通称されている歯の症例は、専門的には「上顎前突」と呼ばれており、前歯や上顎が通常より前に突出している状態のことを指します。
患者さんによってさまざまな症状を呈する「上顎前突」ですが、大きく分けると「骨格や骨に問題がある」ケースと「歯列に問題がある」ケースの二つに分かれます。
【原因】
出っ歯の原因は、遺伝的なものだけでなく、日常生活におけるクセ等の後天的なものが多く、以下のようなものが考えられます。
・遺伝的要因
・顎の成長不良や過度の発達
・おしゃぶり
・爪や下唇を前歯で噛むクセ
・舌を前に突き出すクセ
・口呼吸
【治療】
顎の成長過程にある中学生くらいまでの年齢に行う方が容易ではあるものの、成人してからでも出っ歯の治療は十分に可能です。
骨格や骨に問題があるケースでは、骨への外科的な手術をとることもありますが、矯正治療だけで出っ歯が大きく改善される症例も少なくありません。
とくに歯と歯の重なりが原因で前歯全体が突き出ているケース、骨格ごと前に飛び出して出っ歯になっているケースには、矯正治療がきわめて有効です。
治療上、前歯を引っ込めるためのスペースを確保することが重要なため、歯列の状態や突出の程度によっては抜歯が必要となることもあります。
また、矯正治療の中でも「裏側矯正」は出っ歯と相性が良く、適用可能な症例も多いので、お悩みの方は選択肢として念頭に置かれておくと良いでしょう。
叢生(デコボコな歯並び)
【ポイント】
歯のお大きさと顎の広さがアンバランスなために、歯並びに凸凹が生じてしまっている状態です。
乱ぐい歯とも呼ばれ、犬歯(前から三本目の歯)が歯列から突き出した「八重歯」もこの「叢生」に含まれます。
日本では、チャームポイントして知られる「八重歯」ですが、欧米では「ドラキュラ」を想起させることから忌避感が強く、治療の対象になることが多くなっています。
【原因】
親から受け継いだ歯並びに関する遺伝的要因だけでなく、顎の発育が不十分であったり、永久歯が生え揃わなかったりと、歯や顎の発達段階において何かしらのトラブルがあると歯並びにでこぼこが生じやすくなります。
幼少期の指や舌を噛む癖も発生原因の一つですので、お子さまにそのようなクセが見られる場合は、注意を促すよう心がけて下さい。
【治療】
矯正装置を使い一つ一つの歯に負荷をかけて全体的に奥歯の方向へ歯列を移動させる治療を行います。程度によっては抜歯する、顎の骨を広げる処置を行うようなケースもあります。
とはいえ、八重歯は矯正治療としては治しやすい症例の一つで、キレイに治ることがほとんどです。八重歯でお悩みの方は、ぜひ歯科医までご気軽にご相談ください。
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