治療について

実録:矯正前に親知らずって抜くべき?抜かないべき?

更新日:2021/02/02

矯正治療前に親知らずを抜くべきか抜かないべきかというのは大きな悩みの1つです。実は筆者自身も抜いた方が良いと矯正歯科で指摘されました。

ポイントを紹介します。

生えているか、生えていないか

歯茎に埋まっている親知らず

筆者は大人になるまで親知らずが生えてきませんでした。しかし、親知らずは生えていないといっても歯肉の中に埋もれているだけです。レントゲンには写っていたのです。つまり、その分「歯が後ろに下がるスペースを失っている」ので矯正治療の際の障害になる可能性があります。

そう、生えている、生えていないにかかわらず、矯正治療で歯が動く際に親知らずが邪魔をしてしまうことがあります。

後に生えてきた場合の弊害

他の歯にぶつかっている親知らず

とはいえ、可能性の1つなので、できれば抜きたくないというケースがあると思います。

ところが親知らずはまっすぐに生えていないケースが多々あります。横に生えていたり、生え方が悪く虫歯になっていたりです。

もう一生生えてこないならば問題ないのですが、稀に生えてくることがあります。そうなると、矯正終了後でも歯並びに影響があるのではないか?という意見があります。

私のかかりつけ医には60代になっても親知らずが生えてきたので抜きにきたという方がいたそうです。

奥に埋まっている

奥に埋まっている親知らず

親知らずが奥に埋まっている場合、トラブルが起こることがあります。上側の親知らずはたまに鼻血がでるぐらいで大きな問題にならないのですが、下側の親知らずは抜く際に神経にさわると痺れが数か月残ります。また、顔が大きく腫れるのも下側の親知らずの抜歯の際の特徴です。

親知らずが奥に埋まっていた筆者は結局、矯正歯科から紹介で普通の歯科、さらに大学病院と渡り歩くことになりました。たかが親知らずと甘く見てはいけません。

他の歯の代用になる

ブリッジ治療のイメージ

親知らずを抜かないで取っておくと万が一他の歯を失ったときにブリッジの土台や親知らずをほかへ移植するための材料となります。

抜かないメリットもまたないわけではありません。

あなたは親知らずを抜く派?抜かない派?

是非、信頼できる矯正歯科と相談の上に親知らずを抜くか抜かないかを決めてくださいね。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 矯正歯科コラム

タグ: マウスピース矯正 ワイヤー矯正 矯正治療の豆知識

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