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【矯正装置はいつ付くの?】治療の流れと期間短縮のためにできることを解説

更新日:2022/04/11

一般歯科治療とは異なり、すぐに装置が付かないのが歯列矯正です。早くきれいな歯並びを手に入れたい!、または、他の予定もあるからこの期間にまでに装置を付けたい!という思いがあると矯正装置装着までの期間がヤキモキしますよね。装置装着までの流れに沿ってその期間と対策をお話ししていきます。

矯正相談の前にしておくこと

進学や就職、婚活など様々なきっかけで、大人になってから自分の歯並びが気になり、歯列矯正を考える人も少なくありません。矯正歯科へ相談に行く前に、かかりつけ医で以下のことをチェックしてもらいましょう。そうすることで矯正期間の短縮や治療の結果をより良くすることにつながります。

虫歯チェック(目安期間1〜8週)

痛い、しみる、の自覚症状がないから大丈夫!は危険。虫歯は痛みがなくても歯と歯の間や詰め物の下にできている場合もあります。レントゲンなどの資料をもとにしっかりかかりつけ医の先生にチェックしてもらいましょう。

もし、虫歯が発見された場合はしっかり治療をしてもらいましょう。矯正治療を考えていることも伝えることで治療内容や材料が変わる場合もあるので伝えてくださいね。

歯周病チェック(目安期間1〜8週)

厚生労働省が運営する「e-ヘルスネット」では、日本人の成人の8割は歯周病に関する何らかの所見があるとされています。歯周病が発症する年齢は38~39歳がピークで、10~20代など若い方が発症する「侵襲性歯周炎」の場合、進行が早いため気付いたときには重症化していることも多くあります。歯周病は歯を支えている歯槽骨や歯茎などの歯周組織が細菌に侵され、破壊される感染症ですが、痛みがないことがほとんどなので矯正治療の前にしっかりチェックをしてもらいましょう。

矯正装置がつくまでの流れ

矯正治療は基本的に月に1度くらいの来院頻度ですが、矯正装置が付く前は通う頻度が高いです。まずは矯正装置がつくまでの流れを確認していきましょう。

矯正相談(30分)

歯並びについての相談です。なぜ歯並びが悪くなってしまうのか?どのような装置があるのか、どのような治療が必要になるのか、目立たない矯正とは?費用はどのくらいかかるのかを説明してもらいます。

↓ 当日〜2週間後

精密検査(60分)

矯正治療の計画を立てるためには精密検査が必須になります。顔と口の中の写真、レントゲンやCT撮影を行い、歯型を取ります。歯型取りは印象材によるものだけでなく、スキャナーを導入している医院もあります。

↓ 1〜3週間後

治療計画の説明(30分)

検査データから患者様の具体的な治療計画を立案します。診断の結果、すぐに治療を始めた方がよい場合もありますが、お子さんの場合は、良いタイミングまで治療開始を待つ場合もあります。検査データを元に分析する時間がかかりますので、精密検査から治療方針説明まで1〜3週間お待ちいただきます。

↓ 2〜8週間後(装置により変わる)

矯正装置装着

いよいよ治療がスタートです!装置が付いた後の通院は月に1回のペースになります。

【矯正装置別】装置をつけるまでの期間比較一覧表

既製品はすぐに装着が可能です。カスタムメイドの装置の場合、型取り後、国外で作る場合は5〜8週後に装着可能となります。

すぐ装着可能な装置装着までに時間がかかる装置
【既製品の装置】
・金属ブラケット
・セラミックブラケット
・セルフライゲーションブラケット
【カスタムメイドの装置】
・マウスピース矯正
(インビザラインの場合型取り後約8週)
・リンガルブラケット
(インコグニートの場合型取り後約5週)

装置がつくまでに時間のかかるその他の要因

・抜歯
・来院できる日が限られている(土日のみなど)

まとめ

いざ矯正治療スタート!と思っても装置が実際につくまでに思ったより期間がかかると感じた方も多いかもしれません。また、装置が入るまでは来院頻度が高くなるので他の予定とバッティングしないか心配と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな時は遠慮せずに医院へご相談ください。矯正相談した日にそのまま精密検査を受けることができたり、アポイントを複数回まとめて取るなど、対応が可能かもしれません。これから長いお付き合いになる矯正歯科です。ご要望があればお気軽に相談してみてくださいね。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 矯正歯科コラム

タグ: 治療期間

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