子どもの矯正③「費用はどれくらい?」
更新日:2021/09/15
成長途中にあり、いろいろと判断の難しい子どもの歯並び。お子さんの矯正治療で悩みを抱えている親御さんも多いことと思います。
オルソペディアでは、あらかじめ知っておきたい小児矯正に関する情報を定期的にご紹介しています。ここでは、子どもの矯正にかかる費用について分かりやすくご説明します。
目次
子どもの歯列矯正。費用はどれくらい?
原則として自由診療(保険が適用されない診療)である歯列矯正は小児矯正でもその価格が大きく変わることはありません。
お子さんの歯並びの状態によって治療費は大きく変わります。また、クリニックによって料金体系も様々なため、正確な治療コストをお伝えすることは難しくなっていますがポイントを紹介しますね。
子供矯正治療の費用はここがポイント!
- 治療費用は、歯並びの複雑度、あごの異常の有無、治療期間、使用する装置によって大きく変わる
- 簡単な治療のケースでは、5~10万円程度
- 長期にわたって本格的な治療が必要な場合は、80~100万円程度
- 早いタイミングでスタートさせたほうが治療費は安くなることが多い
下記では、治療コストを三つのケースに分けてご紹介していますが、あくまでも目安としてご参考にされてください。
子供の歯列矯正の治療コストが低いケース
歯並びの不揃いが数本程度のケースでは、装置検査代、装置費用、処置費などを含めトータルコストは一般的に5~10万円くらいが目安となります。
とくに乳歯の段階の「一期治療」(小学校低学年くらいまで)で行う歯列矯正は、治療費の負担が安く済むことが多いです。
小学生低学年くらいまでの時期はお子さんの骨格が柔らかいため、少し手を加えてあげるだけで、望ましい歯並びに変化させることが出来ます。
受け口・出っ歯などの子供の歯列矯正の治療コスト
「受け口」や「出っ歯」など、あご骨の異常、抜歯が必要な場合、成長を長期的にコントロールしければならないケースでは、一般的に30~50万円くらいとなることが多いです。こうした症例は、大人になってから始めると、治療が難しく、長期間を要し、治療費もより高額なものになってしまうことがほとんどです。
30~50万円前後の治療費は決して小さなものではありませんが、大人の治療費に比べると1/3~1/2くらいの負担となっています。
子供の歯列矯正で治療コストが高くなるケース
あごの骨がかなり異常を呈している難治例では、本格的な矯正治療行う必要性があります。
とくに永久歯の生えそろった「二期治療」(小学校高学年~)では、成人治療と同じようにワイヤーやマウスピースの矯正治療を作成する必要があり、治療コストも成人治療と同じように80~100万円程度かかります。
また、治療が難しい症例も、「一期治療」の段階からスタートさせていると、「二期治療」へ移行するときに料金が調整され、トータルコストを安く抑えることが出来ます。
まとめ
今回は、小児矯正にかかる費用の情報について解説いたしました。
綺麗な歯並びは、一生役に立つ、素敵な宝物です。治療をスタートさせる時期が早くほど(小学一~二年生くらい)、子どもの矯正治療は短期間で成果が出やすく、健康面、美容面でのメリットもより大きなものになります。
お悩みの方はご相談だけでも構いませんので、どうぞお気軽にクリニックを受診されてくださいね。なお、保険適用の可否や、料金の支払い方法に関する情報については、別の記事で詳しくお届けさせていただく予定です。
この記事を書いた人