【AI診断】矯正装置の選び方~あなたに最適な矯正方法とは?~
更新日:2025/03/24
はじめに
歯並びの改善を考えている方にとって、「どの矯正装置を選べばよいのか?」は大きな悩みの一つです。矯正装置にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。本記事では、矯正治療の目的やライフスタイルに応じた最適な装置の選び方を解説します。
矯正装置の特徴
表側矯正装置(メタルブラケット)
歯の表側に金属製ブラケットを装着する従来型矯正。装置は目立ちますが費用を抑えられます。
表側矯正装置(セラミックブラケット)
表側装置ですがブラケットが白色または透明でできており、メタルより目立ちにくいタイプ。費用はメタルより高めです。
裏側矯正装置(フルリンガル) / ハーフリンガル装置
歯の裏側にブラケットを装着する矯正法(ハーフリンガルは上下どちらか片方だけ裏側に装置を付ける方法)。正面から装置が見えないため審美性が高いですが、費用は高額になります。装置が舌側にあるため、慣れるまで舌に当たる違和感や清掃の難しさがあります。
部分矯正装置
問題のある一部の歯だけに限定して行う矯正。治療範囲が狭いため費用・期間を抑えられますが、適応は限定的です。
マウスピース型矯正装置
透明なマウスピース(アライナー)を定期的に交換しながら行う矯正。取り外し可能なため食事や歯磨き時に装置を外せて衛生的ですが、患者自身が装着時間を守る自己管理が必要で、症例によっては対応できない場合もあります。治療期間はケースによりますが、複雑な症例ではワイヤー矯正より長引くこともあります。
矯正装置を選ぶ際の重要ポイント
矯正装置を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
①目立ちにくさ(審美性)
人前に出る機会が多い方や、見た目を重視したい方は、目立たない装置を選ぶことがポイントです。
②費用
矯正治療は高額になりやすいため、予算を考慮して選ぶ必要があります。
③治療期間
治療の期間は、装置の種類や歯並びの状態によって異なります。なるべく短期間で治療を終えたい方は、効率的な矯正方法を選ぶとよいでしょう。
④口腔衛生の管理
矯正装置によっては、歯磨きが難しくなることがあります。虫歯や歯周病のリスクを考慮し、清掃のしやすい装置を選ぶことも重要です。
各矯正装置の詳細
矯正装置には大きく分けて5つの種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
①表側矯正(メタルブラケット・セラミックブラケット)

特徴
- 歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を移動させる一般的な矯正方法。
- メタルブラケットは金属製で目立ちやすいが、費用が比較的安価。
- セラミックブラケットは白や透明の素材を使用し、メタルより目立ちにくい。
- 歯の移動がスムーズで、適応範囲が広い。
メリット
- ほとんどの症例に対応可能。
- 他の矯正方法より費用が安め。
デメリット
- 口を開けたときに装置が目立つ。
- ワイヤーが当たることで口内炎ができやすい。
②裏側矯正(フルリンガル・ハーフリンガル)

特徴
- 歯の裏側にブラケットを装着するため、外からは見えにくい。
- フルリンガル矯正は上下とも裏側に装着。
- ハーフリンガル矯正は上の歯を裏側、下の歯を表側に装着する方法。
メリット
- 目立ちにくいため、見た目を気にする方に最適。
デメリット
- 費用が高額。
- 装着当初は舌に当たり、違和感や発音のしづらさがある。
- 清掃が難しく、虫歯のリスクが高まる。
③部分矯正
特徴
- 気になる部分のみを矯正する方法。
- 歯全体ではなく、一部の歯の位置を整える。
メリット
- 治療期間が短く、費用が安い。
- 軽度の歯並びの問題に適している。
デメリット
- 適応症例が限られる。
- 全体的な噛み合わせを改善することは難しい。
④マウスピース型矯正(インビザラインなど)

特徴
- 透明なマウスピースを使用し、歯を徐々に動かす矯正方法。
- 取り外しが可能で、食事や歯磨きがしやすい。
メリット
- 目立ちにくく、周囲に気付かれにくい。
- 取り外し可能で、清掃がしやすい。
デメリット
- 適応できる症例が限られる。
- 1日20時間以上の装着が必要で、自己管理が求められる。
- 費用が比較的高め。
⑤インプラント矯正

特徴
- 歯を動かす際の支点として、矯正用のミニインプラントを使用する方法。
- 他の矯正装置と併用されることが多い。
メリット
- 通常の矯正より効率的に歯を動かせる。
- 治療期間の短縮が可能。
デメリット
- インプラントを埋め込むため、外科的処置が必要。
- まれにミニインプラントが脱落することがある。
どの矯正装置が自分に合うのか?
矯正装置の選び方は、個々のニーズに大きく左右されます。以下の項目に当てはまるものを確認しながら、自分に合った装置を選びましょう。
①目立ちにくさを最優先する場合
→ 裏側矯正またはマウスピース型矯正がおすすめ。
②費用を抑えたい場合
→ メタルブラケット矯正が適しています。
③ 治療期間を短縮したい場合
→ インプラント矯正を併用することで効率よく治療可能。
④口腔衛生を重視したい場合
→ マウスピース型矯正が最適。
⑤部分的に気になる場合
→ 部分矯正で解決できる可能性あり。
表側矯正装置(メタルブラケット)
裏側矯正装置、ハーフリンガル装置
表側矯正装置(セラミックブラケット)
部分矯正装置
表側矯正装置(メタルブラケット、セラミックブラケット)
マウスピース型矯正装置
まとめ
矯正治療は見た目の改善だけでなく、歯の健康や噛み合わせの向上にも大きく貢献します。自分のライフスタイルや予算、希望する治療の優先順位を考えながら、適切な矯正装置を選びましょう。歯科医師と相談しながら最適な治療方法を決定することが、満足のいく矯正治療への第一歩となります。
矯正治療を始める前に、気になることがあれば歯科医院で相談し、自分に合った矯正方法を見つけてください!
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