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デンタルローンについて

更新日:2021/05/06

高額な費用が気になって治療に踏み出せない方も少なくない矯正治療。

誰もが気軽に手を出せるとは言い難い治療コストも、「デンタルローン」による分割返済を利用すれば、患者さんの負担を最小限に軽減できることをご存知でしょうか?

ここでは、最適な治療を無理なく続けるために知っておきたい「デンタルローン」の基本情報についてまとめて解説します。

デンタルローンとは?

「デンタルローン」とは、“デンタル”の名称を持つ通り、利用目的が「歯科治療費」に限定された信販会社(ローン会社)による立替払い制度です。

一般的なローンと同じく、患者さんが信販会社に対し治療費に手数料を加えた金額を分割で返済する契約を結ぶことで、信販会社は患者さんに代わって歯科医院に費用を立替払いします。

分割手数料は、信販会社によってさまざまですが、一般的なクレジットカードの分割払いなどと比べて金利が低く設定されていることが多く、患者さんにとっては利用価値の高い制度になっています。

支払い回数も最大84回までと幅が広く、治療内容や経済的な状況に応じ、月々無理のない範囲での返済が可能な「デンタルローン」。

最適な矯正治療を受けるための一つとして選択肢として、ご利用を一度検討されてはいかがでしょうか。

デンタルローンのメリットとデメリット

患者さんの月々の負担を最小限に軽減することが出来る「デンタルローン」。

契約を結ぶまえに、必ず確認しておきたいメリットとデメリットをまとめると、それぞれ下記のようになります。

【メリット】

  • 最大84回までの分割回数で、ゆとりのある返済プランが可能
  • 金利手数料が低く設定されている
  • 歯科医院が窓口となっていて手続きが簡単
  • 最大500万円と利用額の枠が大きい
  • 医療費控除の対象になっている

【デメリット】

  • 審査に通らないケースがある(申込資格・審査期間は信販会社により異なる)
  • 支払い回数が多いほど、手数料も増加
  • 連帯保証人が必要な場合がある(主婦や年金受給者など)
  • 取り扱っていない歯科医院がある

とくに留意しておきたい点として、デンタルローンの借り入れは収入の安定した20歳以上の成人に限定されることがほとんどです。そのため、未成年の方や学生の方の場合は、原則として親御さん名義での申請となります。

また、会社によっては連帯保証人が必要となる場合もあります。(詳しくは、取り扱いのある歯科医院、信販会社にまでお問い合わせ下さい)

費用が全額自己負担になることの多い矯正治療において、「デンタルローン」は患者さんにとって非常に利用価値の高い制度になっていますが、メリットだけでなくデメリットも考慮した上でご利用されるよう心がけて下さい。

デンタルローンと他のローンとの違いって?

高額な医療費を分割払いにする制度は、デンタルローン以外にも、クレジットカード、多目的ローンがあります。
では、その違いはどこにあるのでしょうか?

他の立替払い制度と比較すると、「デンタルローン」の特徴は、最大500万円までという利用限度額の大きさ分割払い手数料率(金利)の低さにあります。

サービス内容は信販会社によって異なりますが、一般的にクレジットカードの利用限度額はカードの上限額によって変動し、分割払い手数料率(金利)の相場は実質年率15%程度です。

多目的ローンの場合は、利用限度額が最大300万円、分割払い手数料率(金利)の相場はおよそ5.00〜13.5%。

最大500万円と利用限度額が大きく、分割払い手数料率(金利)の相場が4〜8%程度と低く設定されている(信販会社や金融機関によって差異があります)「デンタルローン」は、他のローン契約と比べ、患者さんにとって非常にメリットの大きな立替払い制度と言えるでしょう。

月々の支払いってどれくらい?

月々のお支払い額は、たとえ同一の治療費であったとしても、分割回数、お借入金額、ボーナス払いの有無などお申し込み内容によって異なりますが、ここでは一般的な返済額の目安についてご紹介します。

以下は、分割払い手数料率(金利)5%で計算したときの具体的なお支払い例です。

【治療費30万円 12回払い】
月々の支払い額 26,200円
お支払い総額 312,000円(手数料1万2千円)

【治療費50万円 36回払い】
月々の支払い額 15,200円
お支払い総額 547,200円(手数料4万7千円)

【治療費100万円 48回払い】
月々の支払い額 23,300円
お支払い総額 1,118,400円(手数料11万8千4百円)

※各治療費の金額は参考例です。実際にご利用される際は、各信販会社のWebサイトで返済のシュミレーションが行えるので、事前に試算しておくとよいでしょう。

まとめ

利用限度額が高く、金利が低く、最大84回までと分割回数の自由度も高い「デンタルローン」は、クレジットカードや多目的ローンなど他の立替払い制度と比べても、患者さんにとってメリットが大きい「歯科医療費」限定のローンです。

  • 高額になるからこそ妥協したくない
  • 最適な治療を無理のない範囲で続けたい
  • 月々の負担を少なく抑えたい
  • 今すぐに矯正治療をスタートさせたい

これから治療をスタートされる方だけでなく、経済的な負担から矯正治療を断念していた方も、知っておくと今後の選択肢がグッと広がる大変便利な制度になっているので、上手に利用することで最適な治療を実現させて下さいね。

この記事を書いた人

オルソペディア編集部

オルソペディア編集部です。矯正関する知識やコラム、お役立ち情報など様々な記事をお届けします。

カテゴリー: 特集

タグ: 矯正治療の豆知識 費用

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