サイトアイコン 埼玉県の矯正歯科情報サイト「オルソペディア」

インビザラインのアタッチメントが欠けたらどうする?対処法まとめ

インビザライン治療中にアタッチメントが急に欠けたり取れてしまったりすることがあります。今回は、その場合の対処法について紹介いたします。

アタッチメントって?

アタッチメントとは、インビザラインを始める際に歯の表面に装着するポチっとした半透明の突起物のことをいいます。この突起物はマウスピースを装着した際に、

以上のようなものです。

つまり、インビザラインにおけるアタッチメントは、治療を適切に進めるために必要不可欠なものなのです。アタッチメントをつけた後に頬粘膜や唇にアタッチメントが触れる事で痛みや違和感を感じる人もいますが、3日ほどたてば慣れてしまうことがほとんどです。

アタッチメントの材質

アタッチメントには、レジンと言われるプラスチックの材料が使われます。レジンは虫歯を削った穴を詰める治療にもよく使われていて、色も歯の色に近いためつけても目立ちません。

注意するべき事は、アタッチメントは素材がプラスチックなので着色性のあるコーヒー、お茶、カレー、赤ワインなどを口にすると色が着きやすいです。マウスピースをつけたままこれらを口にすると、飲食物がマウスピースと歯の隙間に停滞しやすくなるので着色してしまうのです。色のついたものを飲食する場合はマウスピースを外してから口にすると着色しにくくなるので、必ずマウスピースを外してから口にするようにしましょう。

アタッチメントの役割

アタッチメントは、見た目は小さいですが、非常に重要な役割を担っています。

マウスピースの維持

歯の表面はツルツルしているのでマウスピースの中で滑ってしまい、歯を動かしたいのにマウスピースが浮いてしまうことがあります。このような状態だと 歯が計画通りに動かなくなってしまうので、アタッチメントをつけマウスピースをしっかりと歯に密着させることで、浮くのを防ぐ必要があります。

アタッチメントがあると、取り外しの際にマウスピースのくぼみにぴったりとはまり込むためインビザラインの保持力が増し外れにくくなるのです。

歯の動きをチェックする指標

徐々にマウスピースの数が進んでいくと、マウスピースと歯の間に隙間ができることがあります。これは、マウスピースの動きに歯がついていっていない時に起きます。歯医者でチェックするときにアタッチメントとの隙間があると歯の動きのずれがわかるので、計画通りに動いているかどうかを判断する指標になるのです。

アタッチメントが欠けた時の対処法

アタッチメントは矯正治療が終わった際には全て外すことを想定して設置されるので、強力ではなくちょうどいい力で接着します。そのため着脱の際に力がかかると欠けたり取、れてしまう可能性があります。特にアタッチメントをつけた直後は、マウスピースがしっかりと歯に密着するため取り外しにくいかもしれません。では、万が一アタッチメントが取れてしまった場合はどうしたらいいでしょうか?

かかりつけの歯医者に報告を

基本的にアタッチメントが取れてしまってもすぐに支障が出るわけではありませんが、長期に放置してしまうと計画通りに歯が動かないなどのトラブルを起こす場合があるので、欠けた時点で矯正をしているかかりつけの歯医者に連絡をし、なるべく早めにアタッチメントのつけ直しをしてもらうことをおすすめします。

つけ直さなくてもいい場合がある?

治療期間中に外れたアタッチメントは“絶対につけ直さなければならない”というわけではありません。ただし全ての場合ではなく、もうすでに十分な効果を発揮しているアタッチメントや、治療中でも治療計画に大きな悪影響を及ぼさないと判断されるアタッチメントであれば、そのまま外れたまま様子を見ることもあるようです。

アタッチメントが欠けたり取れたりしたことによって、すぐに治療計画に乱れが生じるわけではないので、焦ってマウスピースを外して治療を中断してしまわないよう注意してください。インビザラインはマウスピースの装着時間が十分に確保されていることが最も大切なのです。

最後に

インビザライン矯正において、アタッチメントはとても重要な役割を担っています。今までインビザラインとは、ただマウスピースを装着して矯正をしていくだけと思っていた方も多いかもしれません。アタッチメントが欠けてしまった場合は放置してしまわないよう注意しましょう。今までの積み重ねで進めてきた矯正治療の流れが乱れてしまわないように、気づいたら早めにかかりつけ医に報告して対応していただきましょう。