サイトアイコン 埼玉県の矯正歯科情報サイト「オルソペディア」

お子さんの下顎の成長をストップ!「チンキャップ」について

レントゲン撮影

聞きなれない用語を耳にすることも多い歯列矯正治療。

オルソペディアでは、あらかじめ知っておきたい歯列矯正の専門用語を分かりやすくご紹介しています。

ここでは、「チンキャップ」について詳しく解説していきます。

とくに、成長期のお子さんの矯正治療をご検討されている方、治療中の方に役に立つ情報になっています。

「チンキャップ」ってなに?

「チンキャップ」とは、下顎の成長を抑制するための装置です。主に成長期のお子さんの「反対咬合」(受け口)の症例で使用されます。

「反対咬合」(下顎前突、受け口)とは、名前の通り通常のかみ合わせとは反対に、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっている状態のことを言います。

その原因は様々ですが、下顎の大きさや、前方への突出に「反対咬合」の問題がある場合、お子さんの成長過程でこれ以上下顎を発達させないために「チンキャップ」が使用されます。

ご自宅でのみ、就寝時も含めて使用し、外出時に装着する必要はありません。

チンキャップのメリット・デメリットについて

メリット】

・外科的な施術をせずに下顎のバランスを整えることができる
・自由に取り外すことができる
・効果が大きい

【デメリット】

・見た目が目立つ
・装着を忘れると効果が出づらい(目安は10時間)
・顎関節の痛み、皮膚のかぶれ

【解説】

別名「オトガイ帽装置」とも呼ばれる「チンキャップ」は、帽子のような形をしています。下顎にマスクをひっかけた状態を想像していただくと、装着時のヴィジュアルイメージが掴みやすいかもしれません。

お子さんのライフスタイルに合わせて自由に着脱することができますが、その反面、装着時間が足りないと思うような効果が発揮されません。

また、痛みやかぶれが発生することもあり、顎関節に負担がかかるデメリットもあります。

担当医の指示をしっかりと守り、着用忘れをなくすことが「チンキャップ」を使用した治療ではとても重要です。

まとめ

顎のバランスを整える装置には、「ヘッドギア」「フェイシャルマスク」(上顎前方牽引装置)などいくつかあり、今回ご紹介した「チンキャップ」もそのうちの一つです。

「チンキャップ」の目的は、大きすぎたり、前夫に突き出したりとアンバランスな下顎の成長をストップさせることにあります。使用される症例は、主に成長期の「反対咬合」のお子さんです。

「反対咬合」の矯正治療は、時期が早いほど効果が出やすいので、気になる方はなるべく早いうちに歯科医のカウンセリングを受けるよう心がけてください。

なお、「ヘッドギア」「フェイシャルマスク」など他の装置についても順次解説していく予定です。
この度は最後までご一読くださり、ありがとうございました。