サイトアイコン 埼玉県の矯正歯科情報サイト「オルソペディア」

八重歯のおばあちゃんは、なぜ、いないの?

八重歯のおばあちゃん、おじいちゃんを見たことがありますか?八重歯だけでなく、歯並びが悪い高齢者の方を見かけることもほとんどないと思います。若い方では見かけることも多いですが、八重歯や歯並びが悪い高齢者がいないのはなぜでしょうか?

八重歯のおばあちゃんがいない理由

八重歯があったり、歯並びが悪い方は高齢になる前に歯を失ってしまっていることが大きな原因です。

八重歯の部分は、食べカスが溜まりやすく、歯ブラシも当てにくいため、その部分からむし歯や歯周病が起こりやすくなります。

むし歯や歯周病も歯の寿命を縮めてしまい、歯を失う大きな原因となります。歯を失うと、入れ歯やインプラント、ブリッジをされる場合が多いので、高齢の方で八重歯を見かけないのは、こういったことも関係していると思われます。

歯周病に関しては、全身の健康とも大きな関わりがあることがわかってきており、八重歯によって歯周病リスクが高まることで、全身の病気リスクも高くなる危険性もあります。

八重歯を放置するとどうなる?

むし歯、歯周病のリスクが高まること以外に、八重歯を放置するとさまざまな問題が生じる可能性があります。

奥歯を失うリスクが高まる

左右に顎をギリギリと滑らせた時、犬歯のみが接触し、奥歯は接触していない状態の「犬歯誘導」が行えると、横からの力を分散させることができ、奥歯への負担が和らぎます。

奥歯は、左右横からの力に弱いため、八重歯の方で犬歯誘導を行うことができない場合、奥歯に負担が強くかかり続け、歯が折れたり、亀裂が入ったり、歯が揺れてしまったりする可能性が高まります。

犬歯誘導が行える状態は、安定した良いかみ合せを得る上で非常に重要です。

歯ぐきが下がってしまう

歯ぐきは、とてもデリケートな組織なため、歯ブラシが強く当たると歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が生じてしまいます。

八重歯は、歯ブラシが強く当たりやすい位置にあるため、歯肉退縮が生じやすいです。

歯肉が退縮すると歯の根っこが露出し、むし歯や知覚過敏などのさまざまな歯のトラブルを引き起こしやすくなり、歯を失う原因にもなります。

矯正治療に年齢制限はある?

矯正治療中の口腔ケアをしっかりと行うことができれば、基本的に年齢制限はありません。

歯を失う前に八重歯を治したい!けれど、年齢的に抵抗を感じている方も多いと思います。
しかし、治療中の口腔ケアをしっかり行うことができれば何歳になっても矯正治療は可能です。
最高齢では70代の方の矯正治療を行ったという症例もあります。

矯正治療中は普段よりも汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、矯正治療を始めたことによって歯を失うことがないよう、常にモチベーションを高く持ち続けることが非常に大切です。